Relaxの雑記

Relax的雑記集

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2009年3月期決算から上場企業に連結ベースで義務付けられた、いわゆる日本版SOX対応へ向けて、これまで様子を見てきた企業も、2007年上半期からは、内部統制へ本腰を入れた具体的対応を迫られることになりそうだ。



振り返れば、内部統制というキーワードを広く社会に認知させたのは、IT業界だろう。
そして、雨後の竹の子のように現れた、内部統制というキーワードに包装された商品やサービス達。
実際の対応を迫られている担当者は、セミナーや新聞、WEBなどを通じて、これらのメッセージを数多く目にされたのではないだろうか。



幾つかの竹の子は、実施基準案※1で具体的に取り扱われすぎたITの記述により、計らずとも、その関係性の少なさが証明されることになり、収穫前に包装を剥がされ始めてさえいるようだ。




業界でも、一部のコンサルティングファームなどを除いて、内部統制で儲かっているという話はまだ殆ど聞かない。
殆どの対象企業も、IT業界も、どうやらこれからが本番のようだ。
では、これから本番対応を向える企業にとって、理解しておくべき内部統制の本質とは何なのだろう。




それは、内部統制への対応それ自体は、
1.高負荷
2,高コスト
3.収益貢献割合の低い

プロジェクトであるという本質である。



専門家や学者の唱える内部統制の高尚な目的は確かに重要なのだろう。これを軽視することはできないのだが、さておき、この本質は、しっかりと見つめておかなければならない現実的なテーマに思えてならない。





予算が有り余るほどにあれば別だろうが、いや、ひょっとすると、有り余る予算が割り当てられているからこそ、受動的、場当たり的な対応で取り組むのではなく、恐らくは、

1.何が高負荷で、どうすれば負荷が下がるのか。
2.何が高コストで、どうすればコストが下がるのか。
3,何が低収益貢献で、どうすれば収益貢献が高まるのか。

とそれぞれの仮説を立て、検証した上で、積極的に取り組むべきテーマなのだろう。



1.で一例を示せば、最も負荷が高いと呼ばれている作業では、米国事例や国内の先行事例では、業務プロセスの可視化、すなわち【文書化】にあると言われている。このような高負荷作業を徹底的に洗い出す。
そして【文書化】であれば負荷を下げるにはどうすれば良いのかと深めていく。


・業務プロセスをどうやったら洩れやダブリのない状態で把握できるのか。
・どういうレベル、単位で業務を掘り下げていけば良いのか。
・業務プロセスに潜むリスクを、どうやって認識すれば良いのか。
・業務プロセスに変更が生じた場合、作成された文書にどのような修正を行えばよいのか。


まずは、こういったテーマを効率的に解決できる手段、アプローチ、ITや人材の活用方法などを検討できるはずだ。



2.であれば、一般的にコストは、イニシャルコストとランニングコストに分解される。
イニシャルコストでは、どこにコストが多くかかり、ランニングコストでは、どのくらい継続的な支出を伴うのかを定量的に掘り下げる。
米国SOXでは、米国の大手電気メーカーが30,000を超えるリスク統制で苦しみ、米国の大手ITベンダーが全社プロセス統合を優先し、その後に定義した400以下のリスク統制で留めている意味は何なのか。


内部統制が先行している米国で、昨年10月に発表された、COBIT for SOX 2nd Editionでは、なぜトップダウンリスクアプローチが採用されたのか。



検証できることは沢山あるはずだ。



まだ暫くは内部統制というキーワードを自体を目にするだろう。しかし、恐らくは、内部統制というキーワードをあまり耳にしなくなったときこそ、周到な準備の違いが浮き彫りとなるはずだ。



負荷を下げ、コストを下げておくことは、その時代の大きな収穫につながる。
先見ある企業に取って、2007年はまさに種をまく時期になるのだろう。


※1 実施基準案:正しくは「財務報告に係る内部統制の評価及び監査に関する実施基準(公開草案)」
   本Blog記入時点(2007/1/6)では、パブリックコメントの内容検討中というステータスにある。





日本版SOX法実践ガイド

日本版SOX法実践ガイド





 



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